あすの土用の丑(うし)の日を前に、稚魚の不漁でウナギ価格の
高騰が続いている。
かつて養鰻(ようまん)業が盛んで、今もうなぎ店が多い津市。
店は「値上げもできず、厳しい状況」と悲鳴を上げつつ、
「栄養満点で夏バテに効く。ぜひ味わって」と呼び掛ける。
津市丸之内養正町の老舗うなぎ店「新玉亭」は、
並丼を千三百六十五円で提供する。
四代目の杉本浩也さん(40)によると、ウナギの仕入れ価格は
年々高騰しており、三年前の二・五倍に跳ね上がった。
あまりの高騰ぶりに、同店は昨年三月、並丼を約四百円値上げした。
すると来店者が三割ほど減少。
八月に仕入れ価格が少し下がったため、並丼で二百円ほど安くした。
価格は今年五月、再び上昇したが、値段は据え置いたまま。
杉本さんは「今の状況が続けば赤字。
でも津にはうなぎ好きの人が多いので、何とか頑張りたい」と語る。
津市大門の老舗「はし家」も、価格を据え置く。
津うなぎ専門店組合の会長を務める二代目の上原正広さん(55)は
「稚魚の不漁が改善することを願うばかり」と話している。
ソース(
中日新聞)
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