三重県伊勢市はこのほど、平成二十五年の観光統計を発表した。二十年に一度の伊勢神宮の式年遷宮の効果で、内宮、外宮の合計参拝者数は前年比で76・9%増え、統計開始以来最高の一千四百二十万四千八百十六人となった。宿泊者数も前年より約十五万人増の約六十万八千人と、大きな伸びを示した。
参拝者数は、内宮が同比60・5%増の八百八十四万九千七百三十八人。外宮が倍増となる112・7%増の五百三十五万五千七十八人。また、同市二見町の二見興玉神社は44・6%増の二百六十五万七千五百九十人で波及効果が表われた。
宿泊者数は、伊勢旅館組合加入の三十軒が四十一万七千二百五十六人で、二見町の二十二軒が十九万七百三十三人。統計対象は二軒減ったが、昨年八月に伊勢市駅前、同九月に内宮前と大型施設が続けて開館しプラスに働いたとみられる。
観光施設の入り込み客数は、内宮前のおかげ横丁が六百五十五万人で前年比二百三万人増の大幅な伸び。一昨年四月に開館した外宮のせんぐう館は、八十一万七千九百十九人だった。
市の担当者は、「前回の遷宮と比べると、伊勢を取り上げた雑誌の発売が重なった三月、五月の伸びが特に大きかった」としてメディアによる情報発信を大きな要因に挙げ、「外宮前に新たな商店が立ち、リピーターを増やしたこともあるのでは」と話した。
ソース(伊勢新聞)
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