三重県鳥羽市の離島・坂手島で、厄よけや大漁を祈願する
市無形民俗文化財の祭り「棒練り」があった。
牛頭天王(ごずてんのう)を地元の若宮神社に迎えた
かつての行列が再現され、夕方、はかま姿の男らが五色の紙で
飾った長さ一・五メートル余の棒を回しながら参拝した。
祭りは、島内で一六七二(寛文十二)年に疫病がはやり、
島民が牛頭天王を守り神として祭って治めたのが始まり。
参列者のうち、棒を回す練り役は二人で、山車の車輪に
見立てている。
島内の路地が狭く、山車が使えないためとされる。
今年の参列者は奉賛会や町内会の会員ら約五十人。
海水で身を清めた後、御火宿(おひやど)に定めた
町中の元商店でちょうちんのろうそくをともし、若宮神社へ。
棒を回しながら横歩きする練り役ら一行は夕暮れ迫る参道を
ゆっくりと進んだ。
ソース(
中日新聞)
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