海女らが一年の大漁と安全を祈願する
「潜(かず)き下(お)り」神事が十六日、
鳥羽市石鏡町であった。
石鏡地区の海女は三月ごろから始まるワカメ漁が初潜りとなる。
同地区の海女は約六十人。
丸餅、石、酒に加え、獲物を「かきこむ」の語呂合わせで、
米と干し柿を升に入れた「かきこめ」を手に集まり、
以前は海岸線だった堤防で供え物をして手を合わせた。
鳥羽磯部漁協石鏡支所に「八大龍神」の掛け軸を掛け、
重さ七百―八百グラム、手のひらほどの大きさもある
雌雄のアワビを供えた。
海女らは「八大龍神」に物品を献上した後、
漁で使うカギノミや小ノミで升をたたいて魔よけをした後、
アワビに触って大漁を祈願した。
六十年以上のベテラン海女、中村小とめさん(78)は
「大漁をお祈りしました」と話していた。
ソース(伊勢新聞)
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