三重県鳥羽市相差町で十四日、クジラの形をした大小のみこしが町内を
練り歩き、海上安全と大漁を祈願する「相差天王くじら祭り」があった。
クジラに乗って観音様が現れたという言い伝えが残る同町で、
平成元年に定置網にクジラが迷い込んだことから始まった祭り。
祭典は、市立弘道小学校の五・六年生のマーチングを先頭に、
市立相差保育所の園児や同小三・四年生がみこしを担いでパレードし、
同小一・二年生と婦人会らが踊りながら続いた。
さらに市立長岡中学校の生徒六十五人が約四メートルの小くじらみこし、
男衆らが約九メートルの大くじらみこしを担いで相差漁港まで練り歩いた。
漁港前広場では園児らの踊りなどがあり、多くの町民でにぎわっていた。
クジラを海に返すと大漁になると言われることから、同日夕、
男衆約四十人が大くじらみこしを担いで広場を練った後、
海岸へ運び、白い磯着の海女六人が海に入ってクジラを海に返した。
ソース(
伊勢新聞)
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