三重県が首都圏での情報発信や観光誘客、産品の販売を強化するために
東京・日本橋に二十八日オープンさせる「三重テラス」に取り付けるため、
県内の建具職人が腕によりを掛けて作ってきた照明器具にあしらう組子の
飾りが出来上がり、テラスに送られた。

写真=中日新聞
照明器具の組子の飾りを作る建具職人たち=いなべ市藤原町で
伝統的な技をPRしようと、県が県建具工業協同組合に依頼した。
組子の飾りは一枚が長さ一・二メートル、縦五十センチで、天井の二カ所にある
照明器具の四方を囲う。
「麻の葉」の模様を、「花」と呼ばれる木片三千枚を一つ一つ手で
組み合わせて仕上げた。
津や四日市、いなべ市など組合の県内七支部の職人三十七人がリレー形式で
作業を進めた。
長野政次理事長(60)は「仕事が忙しく、夜通し製作に当たった職人もいた」と
振り返る。
限られた予算だったが、材料は県内産を使い、伊勢神宮の内宮で伐採された
「神宮杉」も一部に使用した。
発送を終えた長野理事長は「三重の職人の技術を東京の人たちに見てほしいね」と
話した。
ソース(中日新聞)
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