伊勢神宮式年遷宮の年に当たり、三重交通(津市中央、森口明好社長)は三日、昭和三十六年まで伊勢市内で運行していた路面電車「神都線」を再現した新型車両の「神都バス」を、運行開始した。出発式が同日、伊勢市の伊勢神宮内宮前駐車場であった。
式には、同職員や、市や県、車両製造関係者ら約五十人が出席。
森口社長は「神都バスが、伊勢、三重の観光発展に役立てるよう祈っている」とあいさつした。
出席者らがテープカットした後、バスは、関係者を乗せて出発した。
車体は、クリーム色と深緑のイメージ色で、車内も当時の車両を再現している。運行ルートは、伊勢市駅前発で御幸道路を通る内宮前行きと、内宮前発で御木本道路を経由し同駅前に着く往復で、一日十便を運行する。運賃は、大人七百円、小児五百円。
この日は、伊勢市駅前正午発を初便に、六便が市内を走った。
同市出身の森口社長(63)は、小学生時代、家族らと神都電車を利用していたと話し、「神都線がよみがえったようで感慨深い。当時のムードが味わえる」と語った。
ソース(伊勢新聞)
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