志摩市磯部町の伊雑ノ浦(約150ヘクタール)の藻場再生に取り組む
的矢湾アマモ再生協議会(北村亨会長)は29日、地元の市立的矢中の全校生徒23人の
協力を得て、海草のアマモの種まきを行った。
的矢中は来春に閉校が予定されており、生徒たちは「これからも何らかの形で海を
きれいにする行動を続けていきたい」と話していた。
アマモの再生事業は4年前、水産庁の環境・生態系保全活動支援事業を活用して始まった。
伊雑ノ浦では最盛期、320トンのアオサの収穫があったが、
汚染などで最近は1、2トンに激減している。
このため漁師ら漁業関係者39人が同協議会を結成し、県水産研究所の指導で
アマモ場の再生活動を行っている。
種まきには、協議会のメンバーや生徒ら約40人が参加した。
今年6月に刈り取ったアマモの種約24万粒を泥に混ぜ、60センチ角のマット200枚と、
ヤシの繊維で作った幅2メートル、全長10メートルのマットにそれぞれ挟み込んで、
伊雑ノ浦入り口付近の海底に沈めた。
1カ月後には発芽が見られるという。
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