今季の県産真珠の出来を占う県真珠品評会が二日、
志摩市阿児町鵜方の市商工会館であった。
秋口に長期間の赤潮被害があったが、生産者の工夫や技術の向上で、
影響は比較的軽微だったという。
最上位賞の県知事賞には、同市阿児町神明の三橋康博さん(43)が選ばれた。
県真珠養殖連絡協議会が、浜揚げが本格化する前に開いており六回目。
志摩市と南伊勢町の生産者五十六人が、それぞれ百個ずつの貝を無作為に選んで出品し、
貝から取れる真珠の割合や、真珠層の厚さ、光沢、色合いなどで審査された。
今年は、英虞(あご)湾で九~十月にかけての一カ月間、赤潮が発生。
協議会の伊藤健也会長は、小粒で光沢が弱いものもあったとしながらも
「これだけの玉をつくったのは、皆さんの努力のたまもの」とたたえた。
三橋さんは県知事賞初受賞。赤潮の発生に備えて事前に貝を別の場所に
移動させるなど工夫した。
「母貝の状態を良く保てたので、手応えはあった。
赤潮や夏場の高水温など英虞湾の生産環境は厳しいが、しっかりと良い品質の
真珠をつくっていきたい」と話していた。
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20121203/CK2012120302000062.html
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