三重県が想定した南海トラフ巨大地震による津波などの被害で、
県内最大の8700人の死者が出るとされた
志摩市は、同市浜島町の浜島地区に津波避難タワーを、
同市阿児町の国府地区に防災倉庫兼災害避難所を
それぞれ建設したと24日発表した。
今月14日に完成した浜島地区の津波避難タワーは、
海岸から約40メートルの位置にあり、
鉄骨3階建てで、110人の収容が可能。
避難階の海抜は12メートルで、
想定される最大7メートルの津波や、
震度7の揺れに耐えられる構造になっている。
建設費は約4100万円。
市内では、旧大王町が建設したタワーに次いで2基目。
また、今月19日に完成した国府地区初の災害避難所は、
鉄骨平屋約134平方メートルで、
海から約500メートル離れた標高21メートルの高台にある。
33畳の和室と約25平方メートルの防災倉庫、
台所、トイレなどが備わっている。
建設費は約3000万円。
大口秀和市長は「県の被害想定では厳しい数字が出た。
避難計画をしっかり見直し、充実した防災対策を提案していきたい」と語った。
(2014年3月25日 読売新聞)
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