熊野市は二十二日、観光客誘致や防災を柱とする二〇一三年度当初予算案を発表した。
前年度当初比で十四億円減少したものの、一二年度に水害で極端に膨らんだ災害復旧費を
除くと、実質的には過去最大規模となる。
目玉は高速道路開通記念事業。市内の飲食店で、地元で養殖されたマグロや熊野地鶏を
使った新メニューを考えてもらう「グルメウイーク」を延べ九週間程度実施するため、
二百二十四万円を計上した。
神武天皇が上陸したとされる大岩壁「楯ケ崎」を海上から見学する熊野漁協の遊覧事業に
六十万円を補助する。
JR熊野市駅前の商店街などを約二十万球のイルミネーションで飾り付けるイベントに、
千四百八十万円を盛った。
高台のない有馬町芝園地区、志原尻地区で津波避難タワー建設に向け、三千四百万円を
投じて用地購入や地質調査を行う。
地震や水害の際、孤立した地区の現場情報を収集するバイク二台を消防署に配備する
ため百三十三万円を計上した。
市税収入は固定資産税の減少などで、十六億五千二百八十万円と前年度当初比で
0・6%減。
財源不足解消のため、市債十七億八千三百八十万円を発行する。
市の貯金にあたる財政調整基金から七億七千五百十五万円を取り崩す。
同日会見した河上敢二市長は「過疎高齢化が進む市にとって、高速開通は最後のチャンス。
超大型予算で景気と雇用の下支えをしたい」と述べた。
中日新聞より
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20130223/CK2013022302000014.html
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