南紀観光の拠点で知られる熊野市は十月から、
市街地を巡る土、日曜、祝日限定の観光周遊バスを運行する。
一日二百円で乗り放題。市内の世界遺産の見物がしやすくなると期待される。
熊野市には、三重、和歌山、奈良県にまたがる世界遺産
「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている熊野古道や奇岩が点在する。
一方で、市街地の名所はJR熊野市駅から半径三キロ程度に散らばっており、
マイカーでない観光客は、タクシー以外にほとんど移動手段がなかった。
周遊バスは、世界遺産の大岩壁「鬼ケ城」を拠点に、町家が並ぶ木本町かいわい、
イザナミの墓所とされる世界遺産「花の窟(いわや)神社」、
サンマずし発祥の地とされる産田神社、熊野市駅、熊野古道松本峠など
一八・八キロを結ぶ。

写真=中日新聞
午前八時から午後五時台まで一日七便を運行。
JR特急や高速バスの発着に合わせて時刻表を組んだ。
八人乗りワゴン車を使い、タクシー会社に業務を委託する。

三年ほど実証運行を続け、改善点を探る。
市の担当者は「市街地で観光客の足を確保することが大切。
気軽に利用できる料金なので、世界遺産を思う存分堪能してほしい」と
話している。
ソース(中日新聞)
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