内閣府の検討会が3月31日に発表した南海トラフ巨大地震の新想定は、県内各自治体にも大きな衝撃で受け止められた。鈴木英敬知事は1日の記者会見で、今年度中に県の新地震対策行動計画を策定する方針を示した。国に対し、特別措置法の制定や、地震対策大綱と応急対策活動要領の早期制定を求めるという。
最大津波高が従来の県想定を大きく上回ったことについて鈴木知事は「県民には冷静に受け止めてほしい」とする一方、「こういうことも起こりうる」として必要な対策を講じる考えを示した。
鈴木知事は「非常に大きな数字が出ている。国に対して数値の根拠を説明するよう求め、検証しなければならない」と話した。
県は昨年10月、避難対策などを盛り込んだ緊急地震対策行動計画を公表、対策を進めている。国が今冬までに取りまとめる人的、経済的な被害想定を元に、今年度中に県の新地震対策行動計画を策定するという。地域防災計画も見直す方針だ。【大野友嘉子】
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◇各地の想定津波高(単位はメートル)
今回 03年
尾鷲市 24.5 8.0
鳥羽市 24.9 8.2
熊野市 18.9 9.0
志摩市 24.0 9.2
大紀町 17.2 7.7
南伊勢町 21.8 7.4
紀北町 19.6 8.1
御浜町 14.8 6.7
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◇見直された想定震度と従来の想定震度
今回最大震度 03年想定震度
名張市 6弱 5強
熊野市 7 6強
伊賀市 6強 6弱
御浜町 7 6強
紀宝町 7 6強
毎日.jpより
http://mainichi.jp/area/mie/archive/news/2012/04/02/20120402ddlk24040168000c.html
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