第六十二回伊勢神宮式年遷宮のお白石持(しらいしもち)行事に
参加する、伊勢市宮後の宮後奉献団(菱田光三団長)は
三十一日、伊勢神宮への白石奉献本番を前に実施する、
「上(のぼ)せ車」を盛り上げるねぶたを披露した。
今月三日と二十四日の夜、台車に載せて点灯し、
風神と雷神が夜の街をにらみ付けながら、伊勢神宮の新宮の
敷石を積む奉曳車(ほうえいしゃ)と共に進む。
ねぶたは、同市の画家中村仁志さん(53)がデザインした。
天候をつかさどる風神と雷神をモチーフに、角材と針金で成形して
和紙を張り、色を付けた。
電球二百個と蛍光灯二十本で内蔵して照らす。
風神は左手の袋の口からスモークを噴出し、
雷神は点滅で稲光を演出する仕掛け。
二体を背中合わせで合体させ、高さ約四メートル、
幅約五メートル、長さ約七メートルの大きさになる。
同地区のねぶた制作は昭和六十二年の前回遷宮での
第二次お木曳(きひき)行事からの恒例で、以来、
毎年の伊勢まつりで新作を発表し、二十六作目となる。
今回は、昨年十二月から延べ百人程度で取り組み、
先月二十八日に完成した。
上せ車は内宮、外宮それぞれに引く本番前に、奉曳車を
各地区から出発点まで運ぶのが目的だが、団ごとに行事化されている。
同団は、三日午後四時半に月夜見宮を出発して古市街道の半ばを目指す。
二十四日午後六時からは、月夜見宮から浦口町の筋向橋付近までの
ルートを行く予定。
雨天の場合は翌日に延期する。
引用元(伊勢新聞)
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