阪神なんば線(尼崎‐大阪難波)の開業5周年を記念し、阪神電鉄と近鉄は22日、神戸・三宮と伊勢志摩(三重県)を結ぶ団体向け臨時特急列車の運行を始めた。同日午前、阪神三宮駅で出発式が開かれ、多くの鉄道ファンも駆けつけて門出を見送った。
2009年3月20日の同線開業で、両社は三宮‐近鉄奈良間を直通運転しているが、三宮から伊勢志摩へは乗り継ぎが必要だった。伊勢神宮などの観光地へのアクセスがよくなり、「神戸発」の旅の選択肢が増えそうだ。
運行初日は伊勢神宮や鳥羽水族館などをめぐる日帰りツアー。満員の乗客約300人を乗せた近鉄の特急型車両「エース」は午前8時半すぎ、カメラのまばゆいフラッシュを浴びながら出発した。
三重県志摩市の賢島駅へグルメツアーに行く神戸市西区の女性(63)は「直通で行けるのは魅力的ですね」。大阪府高槻市の会社員の男性(55)は「三宮から近鉄の特急に乗れるのは歴史的なこと」と喜んだ。
両社によると、土日を中心に年間50往復程度を運行する予定。近鉄の新型観光特急「しまかぜ」の投入は未定という。
ソース(神戸新聞)
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