鈴木英敬三重県知事は21日、伊勢市宇治中之切町の神宮会館で開かれた
「バリアフリー観光全国フォーラム」に出席し、
「日本一のバリアフリー観光県づくりを推進する」と、障害がある人でも
観光を楽しめる環境整備に、県を挙げて取り組む意欲を示した。
フォーラムは、全国十七カ所にあるバリアフリー観光相談拠点をつなぐ
NPO法人「日本バリアフリー観光推進機構」(東京)の主催。
鳥羽市の伊勢志摩バリアフリーツアーセンターが先進的な活動を進めている
ことや、伊勢神宮の式年遷宮を控えていることから伊勢市で開催した。
開会式で鈴木知事は「ホスピタリティに満ちた観光を磨き上げるため、
県民、観光事業者、行政が協創して推進する」と宣言。県内には、段差や
坂道が多い観光地が少なくないものの、県内唯一のバリアフリーツアーセンターの
伊勢志摩で培ったノウハウを県内各地に広げていく意向を示した。
鈴木健一伊勢市長もあいさつした。
機構の中村元理事長(57)は「日本の観光の始まりは伊勢のおかげ参り
とも言われる。
式年遷宮の年をバリアフリー観光の元年として、全国の観光地に広めたい」と
話した。
フォーラムには相談拠点や観光団体、行政関係者ら約二百五十人が参加。
伊勢市の事業のほか、福島県や北海道の相談拠点の事例報告などがあった。
ソース(
中日新聞)
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