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大学関係者が研究対象の海藻を題材に描いた細密画と誇張画の展示会「海藻に魅せられて-不思議な形、彩を描く」が十四日、鳥羽市浦村町の海の博物館で始まる。味覚で親しまれることが多い海藻の魅力を視覚で楽しむ趣向だ。六月十七日まで。
会場には、北海道大の川嶋昭二名誉教授の絵の具による細密画六十点と、三重大大学院生物資源学研究科の倉島彰助教がパソコンソフトで描いた誇張画二十八点が並ぶ。両氏とも研究者の視点と独自の手法でワカメやアオサなどの特徴をつかんでいる。
画題が同種の海藻の場合、セットで展示され、比較が容易。各作品には題材の海藻の特徴について説明書きが添えられ、理解を促す工夫も。絵の具や描きかけのスケッチブックを並べたコーナーもあり、制作過程にも触れられる。
伊勢志摩地域の海で海産物などを捕る海女の人数が、過去四十年間で四分の一に激減したことが県教委による初の「海女習俗調査」で分かった。一九七二年の民間団体の調査では、同地域の海女は四千百二十四人が確認されたが、今回の調査では九百七十八人と判明。高齢化も進んでおり、海女を取り巻く厳しい状況が浮き彫りとなった。 (宿谷紀子)
調査は二〇一〇年七月から一年半かけ、海女が所属する鳥羽、志摩両市の漁協全二十九支所を対象に実施。海女の人数や年齢、海産物の捕り方、着替えや支度をする「海女小屋」の形態など八項目を海女本人や支所の担当者から聴き取った。
その結果、現役の海女は九百七十八人で、五十歳以上が九割を占めた。最高齢は八十三歳。六十~七十代が多く、二十~三十代は三十五人、十代はゼロだった。養殖業や観光関連の仕事と兼業し、海女のみで生計を立てる人はいなかった。
海女が中心となって豊漁を祝う祭りは十六件確認された。なかでも毎年一月に鳥羽市で行われる「ノット正月(しょんがつ)」は、ワラで作った舟に火を付けて海へ流す奇祭。昨年、消滅の恐れがあるとして国の「記録に残すべき無形民俗文化財」に指定された。一方、海女の減少に伴って消滅した祭りもあった。
地元では、古くから素潜りで海産物を採ってきた海女を、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を目指す動きがある。今回の調査結果は、海女を文化財として再評価する基礎資料となる。県教委が報告書にまとめ、四月から各市町教委や図書館などに配る。
県教委の担当者は「海女文化は地域ごとに脈々と受け継がれてきた貴重なもの」と評価。一方で「若い人が少ないのは、危険と隣り合わせで収入が不安定などの理由があるだろう。このまま何も手を打たないと、伊勢志摩の海女文化は失われてしまう可能性がある」と危機感を示した。
伊勢市の伊勢神宮外宮(げくう)に七日、オープンした「せんぐう館」。開館初日には二千四百十七人が詰め掛け、千三百年にわたって受け継いできた式年遷宮(しきねんせんぐう)の伝統や美を堪能した。
午前九時すぎからの開館前には、入館を待ちわびる客で早くも長い行列。前々回の遷宮で役目を終えた正殿(しょうでん)御扉(みとびら)の前で開かれた式典では、鷹司尚武(たかつかさなおたけ)大宮司や鈴木健一市長らがテープカットして開館を祝った。
入館者らは早速、外宮正殿(しょうでん)の原寸大模型がある展示室などを見学。高さ十二メートルある唯一神明造りの社殿を見上げたり、二十分の一サイズの社殿配置模型を眺めたりして、古代建築の一端に触れていた。
展示の目玉となる外宮正殿の原寸大模型
館内では、ヒノキの巨木から社殿を造る工程や、神宝の製作風景などを映像やパネルで紹介。展示品は二百点を数え、入館者らは、二十年に一度、繰り広げられる神々の“お引っ越し”の世界に浸っていた。団体旅行で訪れたという札幌市西区の倉田収さん(66)は「迫力ある社殿なのに、細部は実に繊細な作業が施されているのに感心した」と話していた。
入場料は高校生以上三百円、小中学生百円。開館時間は午前九時から午後四時半まで。休館日は毎月第四火曜日。
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