鳥羽市と愛知県田原市の伊良湖を結ぶ伊勢湾フェリー(鳥羽市)の二〇一一年度の総旅客数は三十五万五千二百二人に上り、目標の年間三十五万人に達したことが同社の集計で分かった。
官民共同でつくる「鳥羽伊良湖航路活性化協議会」が一一年度から三年計画で進める利用促進策が奏功した格好。旅行会社にフェリー利用の商品づくりを働き掛けたり、航路の愛称募集による話題作りで認知度を高めたりした。
総旅客数の目標は、存続に揺れる直前の〇九年度実績(三十五万二千九百二十人)を基に設定。一一年度の総旅客数は〇九年度比で0・6%増。月別だと、東日本大震災の影響で四月は16・4%減と苦戦したが、五月から増加に転じた。八月には20・7%増となるなど前半の好調ぶりが、相次ぐ台風で七十三便が欠航した九月の減少分を補った。
出港地別の総旅客内訳は、鳥羽発が1・0%増の十九万二千八百二十六人、伊良湖発が0・2%増の十六万二千三百七十六人。
担当者は「震災で大きく落ち込むこともなく、一定の効果を出せた。二年目も三十五万人以上を維持できるよう気を引き締めたい」と話している。
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