晩年の一時期を二見浦で過ごした平安時代末期の歌人・西行に焦点を当てた
企画展「そこに、西行がいた」(中日新聞社後援)が、
三月一日から伊勢市二見町茶屋の「夢ぎゃらりぃ二見」で始まる。
三月末まで。入場無料。
諸国を旅した西行は伊勢にも訪れ、数々の歌を残している。
文献では、現存していない二見浦の安養寺に六年間住んでいたとされる。
寺跡とみられる遺構付近の豆石山遺跡からは、西行の時代と重なる平安末期の
土器や木片が出土している。
企画展は二見町の住民有志でつくる実行委員会が、地域おこしの前段階として
地元での西行の認知度を高めようと企画。
西行をテーマとした創作和紙人形や、生涯を紹介するパネル資料、豆石山遺跡からの
出土品四十~五十点などを展示する。
三月九日午後一~三時には、二見公民館で聴講無料のトークイベントを開催。
県埋蔵文化財センターによる安養寺跡の発掘調査報告や有識者らによる座談会がある。
地元料理人が開発した「西行御膳」の提供もあり、九日は旅館「松嶋館」、
十七日は資料館「賓日館」でいずれも午前十一時半から会食がある。
要予約で各限定三十食。料金は五千円。
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