
写真=読売新聞
県内を訪問中の天皇、皇后両陛下は27日、伊勢市の資料館「せんぐう館」と、明和町の「斎宮(さいくう)歴史博物館」を見学され、沿道などには計2万4000人が詰めかけて歓迎した。
せんぐう館の見学を終え、斎宮歴史博物館に到着された両陛下は、待ち受けた地元の保育園児らに笑顔で手を振られた。館内では、池山マチ館長、榎村寛之学芸普及課長が展示について説明。両陛下は終始にこやかに館内をご覧になった。
同館は、飛鳥時代から南北朝時代まで、伊勢神宮に仕えた女性皇族「斎王」の宮殿などがあった「斎宮」に関する博物館。榎村課長は「特に斎王制度の初めと終わりに興味を持たれ、年表前で詳しく説明しました。普段通りできました」と大役を終え、安堵(あんど)の表情を見せた。
池山館長と館内の特別応接室に招かれ、両陛下と一緒にお茶を飲んだ際、現在も発掘調査が続いていることを説明すると、天皇陛下は「ゆっくり掘っていくと分かることが多いのでしょうね」などと話されたという。池山館長は「博物館に興味を持っていただき、大変うれしく思います。予定を10分以上オーバーして聞いていただきました」と話していた。両陛下は28日帰京される。
(2014年3月28日 読売新聞)
[0回]
PR