伊勢市二見町江の水族館「二見シーパラダイス」で、
ミナミゾウアザラシの丸子(雌、二十三歳)が
飼育日数の世界最長記録を達成した八日、館内はお祝いムード一色になった。
特別ショーでは、初めにケープペンギン三羽が「世界一」の
一文字ずつを首から下げて登場。
セイウチの雌のひまわり(十歳)とたんぽぽ(八歳)は、
集まった来館者と触れ合った。
愛称にもつながった人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の主題歌とともに
丸子が登場。
ひまわりや飼育係らがくす玉を割った後、一匹三千八百円の
餌の高級サバを飼育係がプレゼント。
大きな口で飲み込み、来館者を沸かせた。
毎月二回は訪れるという愛知県知多市の
会社員伊井幸二さん(56)伸子さん(53)夫婦は
「人間でいうと八十歳という丸子は自分の親くらいの年齢。
元気で頑張っているのも一緒で励みになる」と目を細めていた。
県内外から集まった丸子へのはがきや手紙=伊勢市の二見シーパラダイスで
三十日前から募集した丸子へのメッセージは県内外から、
はがきやEメールなどで約二十五通が寄せられた。
「わが家では、どんなお祝いをしてもらうのかなという話題で持ちきりです」
「これからも長生きして子どもたちの楽しい思い出に一役買ってくださいね」と
いった温かい言葉に、担当飼育係は
「丸子への思い入れや思い出があってうれしい」と感謝していた。
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