
ササの枝の先に付いた小さな花=伊勢市横輪町で
写真=中日新聞
桜が見頃を迎えた伊勢市横輪町で、メダケの一種とみられるササの仲間も花を付けている。明和町斎宮で竹のまちかど博物館「竹茗舎(ちくめいしゃ)」を運営する渡辺幸宏さん(70)が八日に見つけた。竹やササに花が咲くのは毎年ではなく、比較的珍しいという。
開花したのは、町内の特産品販売所「郷の恵・風輪」近くを流れる横輪川沿いの、約二十平方メートルに群生するササ。近くの歩道から見ることができる。開花時だけ枝に付く稲穂に似た「花穂(かほ)」から幅一ミリ、長さ五ミリ~一センチ程度の薄緑の小さな花が垂れ下がるように咲いている。
渡辺さんと親交があり、九日に調査に訪れた竹文化振興協会(京都市)の専門員を務める渡辺政俊農学博士(81)によると、竹やササで開花周期が学術的に証明されている種類はごくわずか。このメダケの仲間の開花も何年ぶりか不明だが、近くの住民は花を「初めて見る」と口をそろえる。
まだつぼみも多く、少なくとも今月半ばすぎまでは花が残りそう。渡辺さんと渡辺博士は、このササが種を付けるかなど経過を見守る予定。二人は「めったに見られない花なので、桜と合わせてぜひ見てほしい」と話した。
ソース(中日新聞)
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