志摩市阿児町神明の水族館「志摩マリンランド」で、
雄のフンボルトペンギン一羽が一日に三十歳の誕生日を迎える。
フンボルトペンギンの平均寿命は約二十年。
長寿記録は不明だが、
同館は「三十歳を迎えるのは全国でも極めて珍しい」と話している。
このペンギンは、館内でペンギンの展示を始めた一九九〇年に、
長崎県西海市の動物園・長崎バイオパークから入館。
最年長のため、スタッフから「フンボルトパパ」と呼ばれている。
館内でつがいになり館内のフンボルトペンギンの繁殖に大きく貢献してきた。
誕生日は特別なことはしないが、
ペンギンを担当する神村(こうむら)健一郎さん(43)は
「ペンギンの中で最初に餌をやり、おめでとうと声を掛けてあげるつもり」と話す。
最近は、目が悪くなってきた様子だが、日光浴したり、
体温を下げるためにプールで泳いだり、病気の様子もないという。
十年前にペアの相手だった雌が死んだ。
ペンギンは、ペアの相手が死ぬと元気がなくなり、
後を追うように死んでしまうケースが多いというが、
パパは悲しみに耐えて生き残った。
日光浴するお気に入りの場所は、正面ゲートから入り、
向かって左のペンギン島の端。
ここは、ペアの雌と、多くの子どもを育ててきた巣穴近くだ。
思い出の場所にじっと立ち、活発に動き回る子どもや孫の
世代をじっと見守っている。
ソース(
中日新聞)
志摩マリンランドホームページ大きな地図で見る
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