松阪市朝田町の朝田寺でこのほど、江戸中期の画家、
曾我蕭白(一七三〇―八一年)の作品展が始まった。
代表作の一つとして知られる唐獅子図(重要文化財)など、
同寺が所蔵する水墨画十一点が並ぶ。五月五日まで。
拝観料は三百円。
唐獅子図は、たてがみをなびかせてほえる「阿形(あぎょう)」と、
滝を背景に目を見開く「吽形(うんぎょう)」の姿が力強く描かれている。
夢を食べるとされるバクや鳳凰といった空想上の動物をあしらった杉戸や、
書や楽器を楽しむ人らの様子を描いた「唐人物画」(市指定文化財)もある。
同寺によると、所蔵品は蕭白が二十八歳と三十五歳の時、
同寺に宿泊したことへの感謝の気持ちとして描いたものという。
榎本義譲住職(64)は「蕭白の作品は、ぎょっとする描写の中に興味深い点が
たくさん見受けられる。
ぜひ実物を見ていただきたい」と話していた。
午前九時―午後四時まで。
問い合わせは同寺=電話0598(51)8661=へ。
ソース(
伊勢新聞)
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