鳥羽市が地元高齢者へ外出支援にと五月から配る市営交通機関用の金券「いきいきお出かけ券」の交付率が、半年後の現在も五割に達していない。該当者側の申請が必要で、市も事業の周知に努めてきたが「高齢者だけに権利を失念している可能性がある」と担当者。利用期限は来年三月末に迫り、早めの申請を呼び掛けている。
お出かけ券は四月一日時点で七十歳以上の市民四千九百九十八人が対象。交付する券の種類や枚数は居住地で異なり、本土在住だと、市が三重交通に運行を委託しているコミュニティバスに使える百円券が四十~六十枚、離島在住だと自宅のある島と本土を結ぶ市営定期船の乗船券(片道運賃分)を十枚か十八枚。
申請の受け付けは五月から始まり、当初は地区別の会場で、その後は市役所と各連絡所、市保健福祉センターで対応している。
しかし、十一月末時点の申請者は二千四百十三人で該当者全体の48・3%。特に本土の交付率は36・6%と低く、83・4%の離島との温度差が際立つ。
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