海女漁が盛んな韓国・済州道下道里(ハドリ)の海女十八人が、十八日から三泊四日の日程で日本に滞在している。一行は十九日、鳥羽市を視察で訪問。同市浦村町大吉、海の博物館(石原義剛館長)を見学し、日本の海女漁について学んだ。
石原館長が、全国十八県に約二千二百人の海女がいて、平均年齢は六十二歳だと説明。海女はアワビを多く採っていたが、最盛期の六千トンから今は一千トンまで漁獲量が減ったことを話し、後継者育成を課題に挙げた。稚貝の放流や小さいアワビは採っても海へ戻す取り組みなどを紹介し、「資源があれば、これからも海女漁は成り立つ」と述べた。
一行は同館の見学後、同市相差町を訪れ、現地の海女と一緒に海女小屋を見学した。済州道の海女の数は約四千八百人で、そのうち下道里には約四百人の海女がいる。二十日以降は大阪などに滞在する予定。
ソース(伊勢新聞)
[0回]