伊勢ゆかりの日本画家の作品を集めた企画展「郷土の画人たち」が、
伊勢市中之町の伊勢古市参宮街道資料館で開かれている。
伊勢参りを通じて栄えた、かつての伊勢の文化にスポットを当てた。
入場無料で六月三十日まで。
猿田彦神社の宮司家に生まれた日本画家として知られる伊藤小坡(しょうは)
(一八七七~一九六八)を始め、江戸-昭和期に活躍した十七人の作品を展示。
今まで目にする機会が少なかった水墨画、浮世絵など計五十五点を紹介している。
かつて花街として栄えた古市で披露された伊勢音頭を描いた錦絵や、
一九二九(昭和四)年の第五十八回式年遷宮での遷御の行列を描いたとされる
絵巻物など、伊勢の歴史を感じさせる作品も並ぶ。
作品だけでなく画人にスポットを当てたのも企画展の特徴。
解説パネル四十五枚で、画人約百四十人の出身地や生没年などを紹介。
狩野派、浮世絵、文人画など、伊勢の画人たちにも影響を与えた当時の日本画の
動きも解説している。
式年遷宮を題材にした絵巻物=伊勢市の古市参宮街道資料館で
資料館の世古富保館長(65)は
「これほど幅広い作品を一堂に集めた展示は、初めてでは。
日本画は難しそうと敬遠せず、自分の町内ゆかりの画人を見つけたりして
親しんでほしい」と話している。
月曜休館。
問い合わせは資料館=電0596(22)8410=へ。
ソース(
中日新聞)
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