大紀町の三重外湾漁協紀州北支所錦事業所は、
粘り気の強い海藻アカモクをつなぎに使ったサバ魚肉の団子を開発した。
卵白をつなぎにした従来品と違い、卵アレルギーの人でも安心して食べる
ことができるため、学校給食などでの活用を見込む。
近く冷凍商品を漁協の移動販売車などで発売する。
アカモクはホンダワラ科の海藻で、海底の岩に着生する。
円柱状の茎は数メートルになり、葉は三センチ程度。
ほとんど味はないが、ビタミンやミネラルが豊富とされる。
団子は錦産のサバのすり身とペースト状にした志摩産のアカモクを交ぜて作る。
こりこりとした食感が楽しめるという。
漁協は昨年、錦産のサバを使った団子を発売し、地産地消を進めようと、
地元小学校の学校給食にも提供した。
卵アレルギーで食べられない子どもはいなかったが、
より多くの海産物を使った食品作りを目指し、アカモクに注目した。
魚肉は骨を抜く処理がしてあり、子どもやお年寄りでも食べやすい。
みそ汁や鍋に入れるとだしが出るため、よりおいしく食べられるという。
担当者は「揚げてあんかけ風にするなど、さまざまな調理法が試せる食材」と
話している。
アカモクは錦湾でも採れるが、現在は販売用には流通していないという。
漁協は団子の材料としての活用を検討している。
ソース(
中日新聞)
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