志摩市の英虞(あご)湾や的矢湾で、海藻の養殖アオサが収穫の最盛期を迎えている。
海岸線に何列も並んで張られた養殖網には、濃い緑色のアオサがびっしりと付き、
海に草原が浮かんでいるかのような光景が広がっている。
アオサ養殖には強過ぎないくらいに波がある海が最適で入り組んだ海岸線を持つ志摩市は
年間約三百トンの生産を誇る全国一の産地。
昨年秋に種付けし、干潮時には水上に出るくらいに網の高さを調節するなど、
生産者たちが工夫している。
志摩市浜島町迫子の中村拓也さん(50)は、一月下旬ごろから収穫作業に汗を流している。
小船で海に出て、長さ約二十メートル、幅約一・五メートルの網を巻き取っている。
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