三重県伊勢市二見町江の二見興玉(おきたま)神社内の龍宮(りゅうぐう)社で
二十三日、江戸時代の大津波の犠牲者を供養し、安全を祈る神事
「郷中施(ごじゅうせ)」が営まれた。
一七九二(寛政四)年に江地区が大津波の被害に遭った際は、村中の人々が
食べ物などを分け合い、力を合わせて水難から立ち直った。
津波の教訓や助け合いの精神を後世に伝えようと毎年、津波のあった
旧暦五月十五日に行われている。
社殿での儀式に続き、神職らが供え物のキュウリと海藻のミル、マツナを
載せた木船を近くの浜辺に運んだ。
供え物は「津波を急に、見るな、待つな」という語呂合わせで、津波が来たら
すぐに逃げろという先人の教えが込められている。
多くの氏子らが見守る中、舞女二人が木船を海へと流し、祈りをささげた。
ソース(
中日新聞)
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