三重県志摩市阿児町安乗の安乗埼灯台と同市大王町波切の大王埼灯台前で
二十五日、両灯台と大王埼灯台の門柱・塀の計三件が国の有形文化財に
登録されたのを受け、志摩市がそれぞれ記念式典を開いた。
両式典には、市や灯台を管理する鳥羽海上保安部、市観光協会などの
関係者が約三十人ずつ出席した。
大口秀和市長は両会場であいさつし、
「船の安全確保と道しるべとしてだけでなく、上れる灯台として多くの
観光客が訪れている。このように愛されているから登録された」と祝った。
安乗埼と大王埼灯台の前には「登録有形文化財」と記したプレートが
設置され、大口市長や、灯台を管理する鳥羽海保の野久保薫部長ら
四人が除幕した。
灯台の管理などに貢献している燈光(とうこう)会の
浅井多美代・安乗埼支所長(64)と西岡真由美・大王埼支所長(65)には、
野久保部長から感謝状が贈られた。
ともに九年にわたり、灯台を訪れる観光客の案内などを続けている。
浅井さんは「灯台に上ると、毎日、景色が違う。この景色を多くの人に見て、
感動してもらいたい」。
西岡さんは「灯台が今も現役で海を照らしていることを知らない人も多い。
多くの人にこのすてきな灯台を楽しんでほしい」とより多くの来訪を呼び掛けた。
安乗埼灯台は一八七三(明治六)年に設置され、
一九四八(昭和二十三)年に建て替えられた。
灯台としては珍しい角柱で高さは十六メートル。
大王埼灯台と門柱・塀は一九二七年の建設。
外径四・二メートルの円筒形で高さ二十三メートル。
いずれも三月二十九日付で国の有形文化財に登録された。
市内の同文化財は、磯部町上之郷のウナギ料理店「中六店舗」と合わせ四件となった。
ソース(
中日新聞)
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