この大雪で、三重県伊勢市にある伊勢神宮では、訪れた人が転倒するおそれがあるとして参拝者の受け入れが停止され、周辺の鉄道なども止まったことから、近くの駅では大勢の観光客が参拝できずに立往生する姿が見られました。伊勢市にある伊勢神宮では、参道沿いの木の枝が積雪で折れる危険があるほか、訪れた人が雪道で転倒するおそれがあるとして、14日午前10時15分から内宮と外宮で参拝者の受け入れを停止しました。また、この大雪で近くを通る近鉄やJRが運転を見合わせたほか、ほとんどのタクシー会社がチェーンの装備が間に合わないなどの理由で、営業を取りやめる影響が出ました。このため、伊勢神宮に近い宇治山田駅や伊勢市駅のホームや駅前では参拝できなかった観光客などが長い列を作って、電車やタクシーが動き出すのを待っていました。タクシー会社の担当者は「雪はめったに降らないので、チェーンやスタッドレスタイヤなどの装備がない。出勤できない乗務員もいて、営業は難しい」と話していました。また、埼玉県から卒業旅行で訪れた大学生は「伊勢神宮が参拝できず、残念です。鳥羽市の宿に行きたいのですが、電車もバスもなく、困っています」と話していました。
伊勢市など三重南部 初の大雪警報参拝者の受け入れを停止した伊勢神宮がある伊勢市や鳥羽市などの三重県南部では、記録が残っている昭和37年以降、初めて大雪警報が出されました。気象台は14日午後0時半ごろから伊勢市を含む三重県南部の多くの市と町に大雪警報を3時間余りにわたって出し、伊勢神宮によりますと、神宮では多いところで一時、雪が20センチほど積もったということです。津地方気象台によりますと、三重県南部に大雪警報が出されたのは、記録が残っている昭和37年以降、初めてだということです。また、三重県の中部でも一時、19年ぶりに大雪警報が出され、津市では平成15年1月以来、11年ぶりに10センチ以上の積雪を観測しました。
ソース(NHKニュース)
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