南伊勢町は、若者の定住促進を目指し、
町職員や町民による六班のワーキンググループ(WG)をつくり、
若者が住みたくなるまちづくりに向けたアイデアを練った。
話し合いは昨年十一月に始まり「若者定住団地の新設」
「転入者向けの専門窓口の開設」といったアイデアが提案された。
WGは、町の課長級職員による意見交換の場「課長戦略オフサイト」で発案され、
組織された。
各課長による三班、係長の一班、若手職員の一班、町の活性化などに向けた
町民グループ代表らと若手職員による一班に、計四十六人が加わり、
五回ほど集まって話し合いをした。
十日に町役場南勢庁舎で発表会があり、各班のメンバーや小山巧町長、
町議ら計約六十人が参加。
企画・提案書説明用ソフト「パワーポイント」を使って各班ごとに発表した。
若者定住団地は、課長たちによる班の一つが提案した。
新たな一集落を津波被害の心配が少ない高台に新設。
低地にある病院や保育所など公共施設の新集落への移転も検討し、
将来は四百区画の集落を目指すという内容だ。
専門窓口開設は、係長の職員たちによる班のアイデアで、
町内外企業や漁協、JA、ハローワークとも連携し、仕事のことから住宅、
利用できる補助金までなど、さまざまな転入者からの相談を総合的に
一つの窓口で受けられる態勢を整える。
こうしたアイデアは、今後、課長戦略オフサイトを中心に事業化を検討し、
事業化が決まれば、WGと担当課が協力して事業を推進する。
提案を聞いた小山町長は「早速にでも取り掛かりたい提案もあった」と講評した。
国勢調査によると、町の二〇一〇年の人口は、〇五年比11・4%減の
一万四千七百九十一人。
十四歳以下の人口は〇五年比28・3%減の千三百人。
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20130119/CK2013011902000013.html
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