三重県志摩市磯部町的矢の鳥羽磯部漁協的矢支所に
今年三月に完成した的矢支所漁業用作業保管施設
(カキ浄化管理出荷施設)で一日、的矢湾で養殖される
「的矢漁協かき」の出荷作業が始まった。
同施設は昭和五十四年に建てられた従来施設の老朽化と
「的矢漁協かき」の衛生管理のために国と県、市の
補助を受けて三月末に完成した。
昨シーズンのカキの出荷が三月で終わっていたことから、
今季の水揚げが初使用となった。
この日は前日に水揚げし、水槽で十八時間以上の滅菌処理が
終わったカキのむき身二十キロが初出荷となった。
同支所の井倉忠支所長(48)は「実入りは良かった。
本格的な出荷は十一月からなので、もう少し雨がほしい」と話していた。
カキを滅菌作業する長さ七メートル、幅二メートルの水槽は
従来より二本増えて六本となり、出荷量は15%増を見込む。
施設内には滅菌浄化槽、殻付きカキ作業場、むき身作業場と
出荷作業場があり、床面積は約五百二十三平方メートル。
井倉支所長は「施設の稼働はこれからが本番。
むき場や出荷スペースが確保でき、安心安全のカキが提供できる」と
話していた。
同支所のカキ養殖業者は十三軒で、「的矢漁協かき」は
同漁協から地元や全国の商店や飲食店に販売している。
ソース(
伊勢新聞)
[0回]
PR