三重県内養殖カキ生産量の三分の二を占める鳥羽市浦村町で二十五日、
「浦村かき」の初出荷があった。
浦村かきは、毎年十―十一月に種カキが付着したホタテ貝にロープを通し、
いかだに垂下して生育され、翌年の九月から一年ものとして出荷している。
鳥羽磯部漁協浦村支所に所属する七十七軒の養殖業者でつくる
「浦村かき組合」では、生浦(おうのうら)湾に一千二百五十台の
いかだを設置している。
組合員らはこの日、二十四日に初水揚げしたカキを紫外線で滅菌した
海水で浄化し、むき身にして出荷した。
初日から三日間はむき身に限定し、一軒当たり出荷量を十キロに
制限して関西や中京圏内に出荷する。
二十九日からは殻付きカキの出荷も始まる。
同組合の中村忠夫組合長(54)は「夏の猛暑で雨が少なく、
水温が高かったので心配したが、実入りも良い。へい死も少なかった」と、
生育状況を喜んだ。
ソース(伊勢新聞)
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