三重県内最大の養殖ガキの産地、鳥羽市浦村町で二十五日、
今季のカキの出荷が始まった。

写真=中日新聞
養殖いかだから次々と船上に引き上げられ、
瞬く間にかごを埋めたカキ=鳥羽市浦村町の生浦湾で
来年三月末まで続く。地元業者でつくる浦村かき組合によると、
出荷量は殻付き換算で例年並みの四千五百~五千トンを見込む。
今季のカキの成育について、中村忠夫組合長(54)は
「夏場は水温が気温ほど上がらず、死ぬカキが少なかった。
少雨の影響もなく順調に育ち、実入りもいい」と話した。
町内の生浦(おうのうら)湾では、養殖いかだからつり下げた
ロープを業者が船上に引き上げ、付着する無数のカキを専用の機械に
かけてバリバリと豪快に外した。
続いて、沿岸の作業小屋に持ち込み、洗浄を経てむき身にした。
浦村では昭和初期からカキ養殖が始まり、生産量は県内全体の三分の二を占める。
栄養豊富な海で育てるため、一年で出荷に適した大きさとなり、
カキ独特の臭みがないとされる。
人気が高く、全国各地へ出荷している。
ソース(中日新聞)
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