三重県尾鷲市の特産品を生かした商品開発に取り組んでいる
尾鷲市古江町の製塩会社「モクモクしお学舎」は、
市特産の甘夏ミカンを栽培している同市天満浦の
地域おこし団体「天満浦百人会」と連携して
「大人の尾鷲あまなつジャム」を発売した。
地元での消費のほか、東紀州地域の新たな土産物として
売り込む。
同社は熊野灘の海洋深層水を活用した塩作りや関連商品を
手掛けている。
一年半前に甘夏ミカンを利用して「尾鷲甘夏塩サイダー」を開発、
販売しているが、ジャムの発売は初めて。
ジャムは、甘夏ミカン特有の渋みや苦味を抑えるため、
皮や白い薄皮を手作業で丁寧に取り除いた果肉だけを使用。
製塩で使っている真空の釜を活用して二時間、果肉を煮詰めて作る。
砂糖やレモン果汁を加えることで、ほろ苦さを残しつつ、
甘みのあるすっきりした味に仕上げた。
うま味調味料や保存料は一切使用していない。
パンやホットケーキに塗ったり、ヨーグルトに入れたりすると、
おいしく味わえるという。
同社の尾上和寿専務(42)は
「すっきりした後味なので、夏にぜひお薦め。甘夏ミカンは
尾鷲自慢の特産品だが、地域外ではあまり知られていない。
今後も関連商品を開発してPRしていきたい」と話している。
大人の尾鷲あまなつジャムは百グラム五百円。
同市古戸野町の観光物産施設「おわせお魚市場おとと」や
同市向井の「夢古道おわせ」のほか、東紀州地域の道の駅で
販売している。
問い合わせは
モクモクしお学舎=電0597(27)3030=へ。
ソース(
中日新聞)
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