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竜神伝説で知られる伊勢市楠部町の松尾観音寺で、昇り竜の形に植わった紅白のキリシマツツジ約300本の一部が花を付け始めた。木造隆誠(こつくりりゅうせい)住職(39)によると、5月上旬ごろに見頃を迎える。
寺には、約600年前の本堂の火災時、雌雄2体の竜が近くの池から現れ、観音様を守った言い伝えが残る。
ツツジは伝説にちなみ、寺の崇敬者でつくる奉賛会が1982(昭和57)年に整備。竜が体をくねらせて昇天する様子を全長30メートルにわたって表現した。
今季は、寒さの影響からか開花が遅れていたが、暖かかったここ2、3日で一気に咲き始めた。例年、赤い花が先に咲き、白い花が続く。木造住職は「今季は特に赤色が鮮やか」と話している。
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