伊勢神宮の式年遷宮に合わせ、神々への信仰と海との関係を
約五百点の資料やパネルで紹介する
特別展「海と伊勢神宮~グルメな神さまたちの理想郷(ユートピア)~」が、
鳥羽市浦村町の海の博物館で始まっている。
来年三月三十一日まで。
「海から来る、神さまのごちそう」と題したテーマでは、
鳥羽市国崎町で調製する「熨斗鰒(のしあわび)」、
愛知県の篠島から船で届く「おんべ鯛」など神々に
供える神饌には、産地や加工法が継承されていることを
写真などで紹介。
「参宮客を迎えた伊勢志摩の海」では、
外宮の御師、丸岡宗太夫邸に残る献立の資料などから
縁起物のタイ、アワビ、伊勢エビなど海産物が
好まれたことを分かりやすく展示。
また船参宮の歴史や海産物など物資を運搬する海運の役割など、
神宮と海の深い関わりについての資料が並ぶ。
他にも「神宮のはじまりと海」や「伊勢の神々と祭礼」の
テーマがあり、伊勢市の二見興玉神社の藻刈神事や
海と関わりの深い神宮の摂社末社の祭礼を写真やパネルで
展示している。
同館では特別展に合わせ、十一月二十三日の午後一時半から
「海と伊勢神宮」と題したシンポジウムを開く。
パネリストは宗教人類学者の植島啓司氏と
建築家で東京大学名誉教授の内藤廣氏。
聴講は無料で、事前申し込みが必要。
定員は先着順に八十人。
問い合わせは同博物館=電話0599(32)6006=へ。
ソース(
伊勢新聞)
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