伊勢神宮の供え物となる青果を育てている伊勢市二見町溝口の神宮御園で二十一日、毎年恒例の御園祭(みそのさい)があった。神職と耕作に携わる技師の作長、作丁ら約十人が奉仕し、鷹司尚武大宮司や鈴木健一市長などが参列の下、豊かな実りや耕作の安全、全国の農業の発展を祈った。
ダイコンやミズナなどの葉が青々と茂った園地に祭場が設けられた。午前十時ごろ、肌寒い風が吹く中で始まり、神職が祝詞をささげて参列者が玉串を奉じた後、黄色い布衣(ほえ)の装束に身を包んだ耕作責任者の山口剛作長が、畑の前に進んで左、右、中央と三回、くわを振った。
山口作長によると、園地では約三十種の野菜と約二十種の果物を育てている。先月の大雪で一部のビニールハウスの屋根が曲がったが、作物への直接的な被害はなかった。生育は寒さのために遅れているが、祭典には影響ないという。
ソース(伊勢新聞)
[0回]
PR