三重県伊勢市の伊勢神宮で、皇室の繁栄や五穀豊穣(ほうじょう)、
国民の平安などを祈る月次祭(つきなみさい)が、今月十五日から営まれている。
内宮では十六日から十七日午後まで、神の食事を供え皇室からの絹の布を
奉納する祭儀があった。
同祭は神嘗祭(かんなめさい)と合わせて重要な「三節祭」の一つに数えられる。
六月と十二月の年二回だが、今年は二十年に一度、新しい社殿に神体を移す
式年遷宮の「遷御」があるため、現社殿で最後となった。
十六日夜、神に食事の神饌(しんせん)を供える
「由貴夕大御饌(ゆきのゆうべのおおみけ)の儀」が内宮であった。
黒田清子臨時祭主をはじめ神職の列が、たいまつの火に足元を照らされて参道を
進み、途中の祓所(はらえど)で蒸し米や酒、魚介などの神饌が入った
唐櫃(からひつ)をおはらいして運び出した。
次に、正宮の石段下の御贄(みにえ)調舎で、アワビを包丁で切る所作をして
塩をかけた。
神饌は、正宮中央の神体を祭る正殿と、正宮裏手の第一別宮、
荒祭宮(あらまつりのみや)で供えられた。
翌十七日午後には、皇室からの幣帛(へいはく)として絹の布を奉納した。
今月二十五日まで、百二十五ある神宮の社の全てで執り行う。
ソース(
伊勢新聞)
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