三重県伊勢市豊川町の伊勢神宮外宮勾玉(まがたま)池の水上奉納舞台で
十九日夜、神宮観月会が開かれた。
舞台を望む休憩舎に大勢の見物客が詰め掛け、東の空、池の上に昇って
いく中秋の名月を眺めながら、楽師による俳句や短歌の披講を堪能した。

写真=伊勢新聞
【水上奉納舞台での短歌の披講=伊勢市豊川町の伊勢神宮外宮で】
白い浄衣(じょうえ)をまとった七人の歌人や講師が舞台に座り、
全国から寄せられた俳句一千百首、短歌七百首から選ばれた、
特選各一、入選各五の優秀作を優雅な調子で読み上げた。
続いて管弦「蘭陵王」と舞楽「貴」の披露もあり、太鼓や笙(しょう)、
竜笛などの演奏や、面を着けて派手な衣装で矛を振る軽快な舞が披露された。
神宮観月会は勾玉池の舞台で行うのが恒例だが、舞台改修を伴う
同館建設のため、三年前と二年前は内宮神苑で開催した。
昨年秋は台風で中止となり、同所では四年ぶりとなった。
ソース(伊勢新聞)
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