
国連食糧農業機関(FAO)は13日発表した報告書で、栄養価の高い昆虫類は
ダイエットに有効である可能性を指摘した。
アフリカやアジアを中心に世界では1900種以上の昆虫が食糧とされている。
同報告書は、多くの昆虫には食肉と同量のタンパク質とミネラル成分があり、
脂肪は肉よりも健康的だとしている。
FAOのエバ・ミュラー氏によると、欧州では昆虫をメーンとする料理を提供する
レストランも出始めたという。
世界保健機関(WHO)の統計では、世界の肥満人口は約5億人で、1980年から
ほぼ倍増している。
同報告書を執筆した1人であるオランダ・ワーヘニンゲン大学のArnold van Huis氏は、
昆虫類を食べることについて「西側諸国では文化的偏見がある」と指摘。
ただ、こうした偏見は心理的なもので、
被験者に食肉100%のミートボールと、食肉とゴミムシダマシの幼虫でできた
ミートボールを目隠しで食べてみてもらったところ、10人のうち9人が幼虫入りの
ミートボールを好んだとの結果が出たという。
[0回]
PR