三重県松阪市立野町の県立児童館「みえこどもの城」にあるクライミングウォールが
人気を集めている。
クライミングは近年、登山に劣らぬブーム。
同館は初めての子どもが挑戦できる設計になっており、親子で楽しむ姿が見られる。
クライミングウォールは二階のプレイランド内にある。
高さ七メートル、幅十四メートルの灰色の壁には、赤や青、緑などの
「ホールド」と呼ばれるプラスチック製の石が配置されている。
手前にせり出した部分もある。
同館では、水平移動しながら手足の運び方を学ぶ「トラバース」、命綱なしで
高さ四メートルまで登る「チャレンジコース」、命綱をつけて高さ七メートルまで
登る「TOP(トップ)ロープ」の三つを楽しめる。
チャレンジコースは、レベル一の「富士山」から八の「エベレスト」まである。
指定されたルートを大人は二回、子どもは一回ゴールまで到達すると、
次のレベルに進める。
同館にウォールができたのは二〇〇三年。「屋内でも子どもが体を動かせるものを」と
設置された。
県内では最近、クライミングウォールを備えたジムが開業しているが、
同館は水平移動のコースを設けるなど、初めての子どもでも始められるよう
工夫しているのが特徴。
時間は一回につき四十五分。
土日祝日はスタッフが付き添って安全面に配慮している。
同館で基礎を学んで“卒業”し、他のクライミングジムで大人に混ざって
登るケースも多いようだ。
小学六年の長男とともに週一回、同館に通う松阪市の会社員西村嘉亮(よしあき)さん
(33)は、クライミングの魅力に「ゴールしたときの達成感と到達できないときの
悔しさ」を挙げる。
その上で「こどもの城は、子どもがメーンで大人も一緒になって楽しめて良い」と
話す。
担当の岩佐文予(ふみよ)さん(29)は「未経験者向けの講習会を増やして
裾野を広げたい」と今後の展望を語る。
ソース(
中日新聞)
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