三重県水産研究所(志摩市浜島町浜島)などは十四日、
同市阿児町鵜方の市商工会館で、本年度の真珠養殖技術の
研究成果報告会を開き、同研究所が真珠の光沢の数値化に
成功したと報告した。
従来、人の目で判断していた光沢の良しあしを数値化するのは初めて。
これにより、真珠の光沢を客観的に評価できることになる。
真珠養殖は、母貝となるアコヤガイに、
真珠の貝殻(真珠層)から取り出したかけら(ピース貝)を
移植して行う。
青木秀夫主幹研究員の研究結果報告によると、
目視で光沢の良いピース貝を使うと、
真珠の光沢も良くなることを数値化できたという。
同じように、光沢の悪いピース貝を使うと、
真珠の光沢も悪くなることを数値化した。
青木氏は、数値化できたことで、
ピース貝と真珠の光沢に関連性があることを立証しやすくなったとし、
「光沢の良好な真珠をつくる養殖技術を生産者へ提供したい」と
語った。
会では、同研究所や県栽培漁業センターの研究員ら六人が発表。
真珠養殖業関係者ら約五十人が聴講した。
ソース(伊勢新聞)


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