
【潮の引いた磯場で海に入りワカメを刈る海女=鳥羽市の神島で】
写真=伊勢新聞
鳥羽市の離島、神島で天然ワカメの刈り取り作業が始まり、海女らは連日の作業に追われている。
島のワカメ漁は今月十日から十九日までの十日間。漁の時間は午前九時から午後一時までの一日四時間と決められ、その間に船に乗って島周辺の岩場へ行き、何度も潜ってワカメを刈り取る。一方で、干潮時刻に合わせ、潮の引いた磯場で腰まで海に入り作業する海女もいる。
海での作業を終え、港に戻ると着替えることなくワカメのメカブと葉の先端部分を切り落とす作業に取り掛かる。
漁港では家族や親戚が総出で作業に当たり、ワカメをゆでる釜からは潮の香りが立ちこめる。ゆでたワカメは茎の部分を外し、葉の部分を塩にまぶして塩蔵ワカメに加工するまで休む暇はない。一方で生ワカメを天日に干す作業に追われる海女もいる。
早朝から働きづめの海女は「疲れるけど時季のものだから」と手を休めない。夕方近くになり「天然のワカメはタケノコと煮物で食べるのがおいしい」と、言って帰って行った。
ソース(伊勢新聞)
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