
カツオの水揚げ作業をする漁協職員ら=紀北町紀伊長島区の長島港で
写真=中日新聞
紀北町紀伊長島区の長島港に十八日朝、町内の中型カツオ一本釣り漁船が入港し、九トンの水揚げに市場が活気づいた。町の沖合では定置網漁の一種「大謀(だいぼう)網漁」が本格化し、市場に並ぶ魚の種類が豊富な時期を迎えている。
この日入港したカツオ漁船は、二月中旬に出漁し、最近は町から千八百キロほど離れた海上で操業していた新宝丸。船を港に横付けすると乗組員が大きなカツオを次々とベルトコンベヤーに載せ、市場で待機していた地元漁協の職員らが大きさを選別する作業などに慌ただしく動き回った。
町内のカツオ一本釣り漁船の長島港への水揚げは、例年四月末ごろまで続く。
今月は、月初めに解禁された大謀網漁や月末までが漁期となっているエビ網漁など複数の漁法が重なるため魚種が豊富になりやすい。市場には、アオリイカやカタクチイワシ、刺し網漁で取れたブリなどが並び、買い付けに訪れた人たちが魚種ごとに分けられた容器の間を歩き回って品定めをしていた。
ただ、全体的に今季は不漁の傾向が見られ、一本釣り漁船が狙う近海のカツオや、大謀網で取れるマアジなどが少ないという。新宝丸の船主で漁にも出ている東覚さん(50)は「例年になく魚が少なく苦戦気味。これから良い状態になることを期待したい」と話していた。
ソース(中日新聞)
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