古事記にも登場し、古くから日本で食べられているナマコの季節が、
伊勢志摩に到来した。
志摩市の浜島漁港で水揚げされた魚介類をメーンに提供する
磯料理「ヨット」(志摩市浜島町、TEL 0599-53-0486)の
「ナマコ茶漬け」が人気を集めている。
志摩・磯料理「ヨット」の冬限定人気メニュー「ナマコ茶漬け」の拡大写真

水温が19度以下となると活性し餌を求めて海底を動き回る習性があるマナマコ。
マナマコには大きく分けて「赤」「青」「黒」の3種類あり、
伊勢志摩地方では「赤」の身が柔らかく市場でも高値で取引されている。
伊勢志摩地方では小船に乗った漁師がのぞき眼鏡でナマコを探し竿(さお)の
先に引っ掛け針を付けた道具を使って捕るナマコ漁が盛んになっている。
1969(昭和44)年創業の同店の人気メニューの一つ「ナマコ茶漬け」は、
浜島漁港に水揚げされる英虞湾で取れた新鮮な赤ナマコだけを使い、
内臓を取り除きスライスしたものをご飯の上に載せ、
熱々の特製だし汁を掛けて提供されている。
刻みネギと青ノリ、ワサビがトッピングされ価格は700円。
「赤ナマコが水揚げされる冬の時期限定品のため、
常連客も心待ちにしてくれる」と同店店主の岩崎博光さん。
ナマコは、水温20度以上となると動かなくなり「夏眠」する。
古事記には、アメノウズメが海の魚を集めて「ニニギに仕えるか?」と
聞いたときに、ナマコだけが何も答えなかったために小刀で
ナマコの口を切り裂いたという逸話が残る。
岩崎さんは「ナマコ茶漬け、ナマコ酢(600円)は冬の人気メニュー。
3大珍味といわれるナマコの腸の塩漬け『このわた』(300円)は
もう少し待っていただければメニューに登場する。
ナマコ茶漬けの不思議な食感を体験してほしい」と話す。
営業時間は11時~18時。火曜定休。
ソース(
伊勢志摩経済新聞)
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