三重県志摩市磯部町上之郷の伊勢神宮別宮・伊雑宮の「御田植祭」を
二十四日に控え、神事の当番区である迫間地区の玉泉庵で二十二日、
本番前の総練習「大訓式(おおならし)」があった。
大口秀和市長ら来賓や地元の人が見守る中、役人(やくびと)らは
本番と同じ衣装に袖を通し、当日の手順を確認するように真剣な表情で取り組んだ。
傍らでは、一カ月余り役人を指導してきた谷口哲師匠(77)が所作を見守った。
地元の小中学生らが担う早乙女や太鼓、簓(ささら)などの役人は、
早朝から化粧や着付けをして準備。
午前十時、御料田と同じ大きさに白線を引いた玉泉庵の敷地に早乙女と
田道人(たちど)が一列に並び、謡や笛、鼓のはやしに合わせて丁寧に
苗を並べていった。
簓による刺鳥差しの舞も含め、十八番全ての謡が終わると、集まった人から
大きな拍手が送られた。
御田植神事に続く「踊込み」では、町内を練り歩いて練習した。
谷口師匠は「古式にのっとった神事をここまでよく覚えてくれた」と
ねぎらい「本番までに上等に仕上がった。
あとは当日を無事に迎えたい」と、話した。
ソース(
伊勢新聞)
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