伊勢神宮の正殿の建築様式「神明造(しんめいづくり)」を紹介する企画展が、
外宮内の「せんぐう館」で開かれている。
2012年5月下旬の檐付祭(のきつけさい)から、同年7月下旬の
甍祭(いらかさい)までの間に実施された作業風景や、式年遷宮で使うヒノキが
育てられている宮域林の写真計14点が展示されている。23日まで。
神明造は、棟木の両端をヒノキの素木(しらき)を用いた棟持ち柱で支え、
かやぶき屋根に鰹木(かつおぎ)と千木(ちぎ)があるのが特徴だ。
宮域林は、1923年、「200年後、木材を伊勢で調達する」という
目標の神宮森林経営計画が策定され、以来、750万本以上が植樹された。
今回の遷宮では、700年ぶりに伊勢のヒノキが一部使われている。
企画展は昨年に続き2回目。会場には、かやぶきを刈りそろえる工程や、
千木や鰹木に金物を取り付ける様子をはじめ、昭和初期の宮域林の様子、
植樹して10年が経過したヒノキ、宮域林で働く作業員など戦前の貴重な
写真が並んでいる。
ソース(毎日.jp)
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